妊娠中に気をつけたい食材
妊娠中は「これ食べても大丈夫?」「お腹の赤ちゃんに影響はないかな?」と、食材選びに悩みがち。
特にトキソプラズマなどの感染症や、過剰摂取が心配されるビタミンA、そして水銀を含む魚の摂り方については、よく話題になります。
この記事では、妊娠初期から気をつけたい食材について、わかりやすくポイントをまとめました。ママが不安なく食事を楽しめるよう、ぜひ参考にしてくださいね。
【注意】
妊娠中は個人差が大きいため、体調や特別な医師の指示がある場合は、そちらを最優先してください。
トキソプラズマと妊娠初期
・トキソプラズマとは?
猫の糞や、加熱不十分な肉に存在する寄生虫。
妊娠初期に感染すると、赤ちゃんの発育に影響が出るリスクがあると言われています。
・対策
1,肉の加熱をしっかり
生肉やレアステーキ、加熱が不十分な焼き肉は避ける。
内部までしっかり火が通るように調理。
2,猫の糞に触れない
ガーデニングや猫と暮らしている場合は、手袋やマスクで衛生管理を徹底。
3,生ハム・生サラミにも注意
塩分が高いだけでなく、加熱していない生肉系はリスクがゼロではない。
つまずきやすいポイント
「レアが一番おいしい…」
妊娠中だけは焼き加減をしっかり目に。美味しく安全に食べる工夫を。
ビタミンAの過剰摂取に注意
・ビタミンAはどういう働き?
視力や免疫機能をサポートし、細胞の成長にも関わる栄養素。
レバーやうなぎなどに豊富に含まれる。
・なぜ過剰はダメ?
妊娠中にビタミンAを極端に摂りすぎると、先天異常リスクが増えるという報告も。
通常の食事ではそこまで過剰になることは少ないが、レバーやビタミンAサプリを大量に摂るのは避けたほうが無難。
・摂取バランスのコツ
1,レバーは控えめに
たまに食べる程度にとどめ、頻繁に大量に摂らない。
2,緑黄色野菜で補う
β-カロテンは体内でビタミンAに変換されるが、必要量以上は変換されにくい。
3,サプリは医師と相談
マルチビタミンやサプリでビタミンAが重複しないようチェック。
水銀を含む魚に要注意
・水銀とは?
海の食物連鎖で生物濃縮される金属。大型魚ほど水銀が蓄積しやすい。
妊娠中に大量摂取すると、赤ちゃんの脳・神経系の発達に影響が出る可能性あり。
・避けるべき魚や制限
キンメダイ、メバチマグロ、クロマグロ、メカジキなど大型魚は週1〜2回に抑えるなど制限があるとされる。
魚種によって厚生労働省が摂取目安を発表しているので確認しよう。
・でも魚は大事!
DHAやEPAなど妊娠に必要な栄養素も多いので、適度に摂ることが大切。
小型の青魚(サバ、イワシ、アジなど)は水銀含有量が比較的少なく、DHAが豊富。
つまずきやすいポイント
「水銀が怖いから魚を一切食べない」
栄養不足になる恐れも。魚の種類と摂取頻度を調整し、安全に取り入れよう。
まとめ(ポイント整理)
・トキソプラズマ対策
肉はしっかり加熱、生ハムや生サラミも注意
猫の糞など扱うときは衛生管理徹底
・ビタミンAの過剰摂取
レバーを食べすぎない、サプリ重複に注意
β-カロテン豊富な野菜をうまく使う
・水銀含有の魚
大型魚は摂取量・頻度を控えめに
小型の青魚ならDHAやEPAが摂れ、比較的安心
ひとことアドバイス
・専門家に相談
妊娠中の食事管理は個人差が大きい。医師や管理栄養士にアドバイスをもらうと◎
・自宅学習でレシピや調理法を工夫
加熱時間を短縮しつつしっかり火を通すコツなど、調理動画で学ぼう
・無理のない範囲で続ける
急に「食べちゃダメ」と神経質になりすぎず、基本はバランス良く。許容量を超えないよう意識することが大切
※妊娠中は赤ちゃんの健康を思い、色々と不安になる時期。今回のポイントを押さえて、「適度に」「バランス良く」「衛生を守りながら」日々の食生活を楽しんでくださいね。