妊娠中の便秘、どう解消する?

妊娠中はホルモンバランスの変化や子宮の拡大などで、腸の動きが鈍くなりやすいもの。
「なかなかお通じが来ない…」「お腹が張って苦しい…」という便秘の悩みは多くの妊婦さんが抱えています。
そこで本記事では、妊娠中の便秘解消法として、「食事の工夫」と「運動習慣」をわかりやすく解説。ぜひ参考にして、お腹の赤ちゃんのためにも、健康的な腸のリズムを取り戻していきましょう!

 

【注意】

妊娠中は個人差が大きいので、体調がすぐれない場合や不安な症状があれば、必ず医師・助産師に相談してください。

便秘解消のための食事法

・食物繊維を意識して摂る

 水溶性食物繊維(海藻・果物・里いもなど)と、不溶性食物繊維(野菜・きのこ・豆類など)をバランス良く。

便を柔らかくするためには水溶性、便のカサ増しには不溶性が役立つ。

 

・発酵食品で腸内環境を整える

ヨーグルト・納豆・味噌・キムチなどを取り入れることで、善玉菌を増やしやすい。

過度に塩分が高いものは控えめにしつつ、適量を続けると◎。

 

・水分をしっかり補給

便が硬くなる原因の一つに水分不足がある。

カフェインレスのお茶やお水など、1日1.5〜2Lを目安にこまめに飲む。

 

・油分も適度に摂る

良質な油(オリーブオイル、えごま油、なたね油など)は便の滑りを良くする。

極端に油分をカットしすぎると便秘が悪化することも。

つまずきやすいポイント

「食事量が少ないと便の材料も不足」

つわりなどで食欲が落ちているときでも、スープや果物など消化しやすいものを工夫して、栄養と水分を確保。

便秘解消のための運動

・ウォーキング

腸を適度に刺激して動きを活発にする。

1日15〜30分程度を目標に、体調に合わせて無理なく行う。

 

・骨盤体操

四つんばいになり、背中を丸めたり反らせたりする「キャット&カウ」動作で、腸をやさしくマッサージ。

骨盤まわりの血行も良くなり、腰痛やむくみ対策にも有効。

 

・ゆるヨガやストレッチ

腹筋に負担が少ないポーズを選び、背骨や骨盤をゆっくり動かす。

仰向けで膝を軽く抱え、左右にゆらゆら動くなど、お腹が圧迫されない範囲で。

つまずきやすいポイント

「妊娠中だから運動は避けるべき?」

無理のない運動はむしろ便秘だけでなく、体力維持やストレス解消にも役立つ。

体調と医師の許可が前提で、軽めの運動を取り入れるのがおすすめ。

トレーニング初級者が気をつけること

・無理な姿勢や重い負荷は避ける

お腹に圧をかけすぎる運動(腹筋運動や激しいジャンプなど)はNG。

 

・運動前後に水分補給

妊娠中は脱水を招きやすいので、こまめな水分摂取で便通にも好影響。

 

・息を止めない

筋トレやストレッチ中に息を止めると、血圧が上がったり気分が悪くなる場合が。ゆったり深呼吸を心がけよう。

まとめ(ポイント整理)

・食物繊維(水溶性&不溶性)+発酵食品+水分補給で腸内環境を整える

・良質な油分も適度に摂って便の滑りを良く

・ウォーキングや骨盤体操など、軽い運動で腸を刺激

・無理のない範囲で姿勢や呼吸を意識し、体調に合わせて調整する

ひとことアドバイス

・医師や助産師に相談

便秘がひどく、腹痛や下血がある場合などは、必ず専門家へ

・動画学習で安全な運動を学ぶ

自宅でできる妊娠期向けストレッチやヨガを動画でチェックし、フォームを確認

・小さな習慣で続けやすく

朝起きたら一杯の水を飲む、昼食後に5分の散歩をするなど、少しずつの積み重ねが効果大

 

※妊娠中の便秘は、軽い対策でも驚くほど改善されることが多いです。ぜひ今回のポイントを試して、快適なお腹の状態を取り戻しましょう!

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