老後資金より重要なのは「健康で働ける体」だったー健康資産が老後不安を解消する

「老後資金はいくら必要か?」という問いは、長く“2000万円問題”として語られてきました。
しかし、実際に老後を生きている人の声に触れると、まったく違う答えが見えてきます。
先日のYahoo!ニュースでは、次のような事例が紹介されていました。
「老後資金より、健康で働ける体が大事」
※出典:Yahoo!ニュース(All About マネー記事の要点)
>>記事はこちら
登場した72歳男性は、金融資産1550万円を持ちながら「老後資金は1000万円でも十分だった」と話しています。
その理由は“貯金額”ではなく、健康で働き続けられたこと。
68歳まで継続雇用、69歳以降も働き、75歳まで収入が途切れない見通しだったため、貯金の取り崩しが最小限で済んでいるのです。
つまり老後の安心は、貯金額 × 健康資産(=動ける体・働ける体)という掛け算で決まるということです。
この記事では、この視点をもとに、老後不安の正体を明確にし、40〜60代からできる解消方法を整理していきます。
老後不安の核心は「お金」ではなく「動ける体」にあります
老後の不安には、資金・健康・介護・認知症などさまざまな要素がありますが、調査では65%以上が「お金」への不安を抱えています。ただし、その資金不安を生み出している“土台”を深掘りすると、実はすべて 健康=動ける体 に行き着きます。
動ける体を維持できていれば
・働ける期間が延びる
・収入が確保される
・医療費が増えにくい
・生活の自由度が保たれる
つまり老後の安心度を決めているのは、貯金額だけではなく健康資産(働ける・動ける体)なのです。
また「老後資金は2000万円必要」と言われますが、実際の選択肢は次の 2つ あります。
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65歳以降も働き続ける(=動ける体が必要)
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65歳で退職して年金生活に入る
この違いだけで、老後の家計収支は劇的に変わります。
不安が大きくなる理由の多くは、“この2つのシナリオの違いを知らないこと” によるものです
(詳細は後の収支グラフに記載)。
さらに重要なのは、健康資産である“動ける体”は、40代から何もしなければ確実に減り続けるという事実です。
老後の安心をつくる出発点は、「貯金の額」だけではなく“いくつになっても動ける体を維持できるか” にあります。

40代から体力が急激に落ちやすくなる理由
体力は40代を境に急落し、60代ではピーク時の70%以下になるとされています。
主な原因は次のとおりです。
◆筋肉量が40代から毎年1%、60代以降は3%以上減少する
◆座る時間が増え、代謝が低下する
◆日常の運動量が減る
◆ホルモンバランスの変化
◆睡眠の質の低下や慢性疲労
この「静かな体力低下」は気づきにくく、放置すると老後の生活費・医療費に大きく影響します。
だからこそ、40〜60代の今こそ 体力づくり=未来の生活費を守る投資と言えます。体力低下の約70%は「筋肉量の減少」が原因とされています。
■ 健康資産とは(補足ポイント)
・体力(筋力・持久力)
40代から確実に低下し、老後の行動力に直結する。
・生活習慣(食事・睡眠・活動量)
乱れやすく、健康寿命に最も影響する要素。
・活動性(外出しやすさ・移動能力)
歩ける距離=生活の質・外出機会・孤立防止につながる。
・継続力(習慣化)
良い習慣を“続けられるかどうか”が健康維持の核心。
これらが不足すると、医療費の増加・介護リスク・生活満足度の低下が重なる。
逆に健康資産が高いほど「老後の自由度」が大きく広がる。
どの程度体力が落ちると働く力に影響が出るのか
老後の生活を左右する要素として「体力低下による疲れやすさ」は見逃せません。
実は、体力は40代から年間1〜2%ずつ静かに低下していき、これが“働ける期間”や生活の質に大きく影響します。
体力の低下によって何が起きるのかを、労働科学・医学的な研究をもとに整理すると次のようになります。
【体力が20%低下】仕事や日常生活に「明確な疲れ」を感じるようになります。
階段や早歩きで息が上がりやすくなり、夕方に疲労が残る、立ち作業がしんどい、集中力が続かないといった変化が現れます。
【体力が30%低下】仕事のパフォーマンスそのものに影響が出始めます。
立ちっぱなしが辛い、移動が重い、回復が遅い、慢性的な疲労感が続くなど、フルタイム勤務で大きな負担を感じるレベルです。
【体力が40%以上低下】日常生活でも息切れや不調が増え、“働ける期間が短くなる”のは避けられません。
これは老後のお金の不安とも直結します。
体力の低下 → 労働に影響 → 収入の低下
反対に、運動習慣がある人は体力低下が緩やかになり、60代でも80〜85%、80代でも70%ほどの体力を維持できるケースが多く報告されています。
こうした人は働ける期間が長く、老後の生活・収入・健康面で安定しやすいのが特徴です。
つまり、体力の差はそのまま「働ける期間の差」=「老後の安心の差」につながります。
老後のお金と健康を考えるうえで、「疲れにくい体を維持する」という視点は欠かせない要素です。
老後のお金は「健康状態」で大きく変わります
数字で見ると、その差はさらに明確です。
・医療費:年間30〜40万円
・要介護になると:月+10〜20万円
・活動性低下:外出・買い物・趣味が難しくなる
健康資産が高ければ、「稼げる期間」「生活を楽しめる期間」が長くなります。
つまり老後の最大の節約は、健康を維持することです。

体力づくりに必要な3つの要素
体力は「気合」ではなく、明確な仕組みで作られます。
40代以降が回復させるべきは 筋力・栄養・生活習慣 の3つだけ。
この3つが整うと、疲れにくさ・集中力・気力が戻り、結果として“働ける体”が維持できます。
1. 筋トレ(筋肉量のキープが体力の土台)
体力の源は筋肉です。特に太もも・お尻など下半身の筋力は
歩行スピード、疲れにくさ、姿勢、転倒リスク、活動量
すべてを左右します。
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週1〜2回で十分
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スクワット・ヒップヒンジなど大筋群を使う種目が効果的
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正しいフォームなら自宅でもOK
筋肉量が維持されるだけで、日常の動きが軽くなり、“働ける体の寿命”が伸びます。
2. 食事(栄養バランスで体調と筋肉を守る)
筋肉を維持するには材料が必要です。
40代以降は特に たんぱく質摂取 が不足しがちで、体力低下の原因になります。
ポイントは3つだけ。
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毎食20g前後のたんぱく質を確保
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血糖値が乱高下する食べ方を避ける(集中力の低下を防ぐ)
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適正カロリーで体重コントロール
食事を整えると、疲れにくさ・メンタル安定・睡眠改善が同時に起こり、体力の回復スピードが早まります。
3. 生活習慣(睡眠・活動量・ストレス管理)
体力を作るもう1つの要素は“日常の使い方”です。
睡眠不足と座りっぱなしは、40代以降の体力を最も奪います。
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6〜7時間の睡眠
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1日30分の歩行
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同じ姿勢を長時間続けない
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軽いストレッチで血流を保つ
これだけで 集中力・気力・姿勢・疲労感 が改善し、筋トレや仕事のパフォーマンスが底上げされます。
体力づくりは難しいものではなく、「筋トレ × 食事 × 生活習慣」の3つを整えるだけで、体力は確実に積み上がります。
そして、この3つが揃うほど 働ける期間が延びる=収入が維持できる=老後不安が減るという、最も再現性のある“健康資産の投資”になります。
健康資産をつくる運動習慣ーどの運動が体力維持に役立つのか?
運動サービスは、見た目は似ていても「健康資産(体力・活動性・健康寿命)への寄与度」と「個別最適化のレベル」が大きく異なります。この2軸で整理すると、“どのサービスが長期的な体力維持に貢献するか”が分かりやすくなります。
自宅トレーニング(自己流)
総合評価:★☆☆☆☆(1/5)
筋力維持:× 安全性:× 継続率:× 老後価値:×
コストゼロだが、やり方を自分で判断する必要があり、フォーム誤り・効果不足・継続困難が起こりやすい。方法をマスターした中級者以上向き。
一般的フィットネスジム(総合型)
総合評価:★★☆☆☆(2/5)
筋力維持:△ 安全性:△ 継続率:△ 老後価値:△
器具・スタジオは充実。幅広い運動ができる一方、計画づくりやフォーム確認は自己責任。近くに施設がない場合も多い。
24時間ジム(セルフ型)
総合評価:★★☆☆☆(2/5)
筋力維持:△〜○ 安全性:△〜× 継続率:△ 老後価値:△
自由に筋トレできるがサポートがなく、中級以上向け。自己流での停滞やケガリスクも。上級者も多く女性や初心者は気おくれする可能性。
シニア向け軽運動スタジオ(サーキット型など)
総合評価:★★☆☆☆(2/5)
筋力維持:△ 安全性:○ 継続率:○ 老後価値:△
運動習慣づくりには適しているが、筋力・体力を維持する効果は限定的。
パーソナルジム(対面)
総合評価:★★★★☆(4/5)
筋力維持:◎ 安全性:◎ 継続率:○ 老後価値:◎
フォーム・負荷設定・食事・生活習慣まで個別最適化。基礎を学び習慣化しやすい。モチベーション持続サポートもある。ただし高頻度だと他ジムより多少費用がかかる。
オンラインパーソナル
総合評価:★★★★★(5/5)
筋力維持:◎ 安全性:○ 継続率:◎ 老後価値:◎
パーソナルの「学ぶ価値」を自宅で再現。個別メニュー・フォーム指導・生活改善に対応し、習慣化しやすい。自宅トレーニングで健康資産化へのやり方マスターに最適。

健康資産を最短で築く「一生もののパーソナルトレーニング」
健康資産をつくるうえで最も重要なのは、運動と食事を“自分に合った形で継続する”ことです。
そして、それを最短で実現できるのがパーソナルトレーニングで、パーソナルトレーナーはそのための専門家であり「運動習慣づくりのプロ」です。
・体力レベルに合わせて無理のない運動を提案
・正しいフォームで効率よく動ける
・日常生活に合わせた続けやすいメニュー
・食事改善も個別にアドバイス
・最も大きい価値は「続けられる仕組みがある」こと
これらは継続のハードルを下げ、成果が出るまで伴走するための“仕組み”そのものです。
さらに大きな価値は、ここで身につく知識と技術が“今日だけのものではない”という点です。
一度、正しいフォーム・習慣・考え方を身につければ、将来にわたって使い続けられるスキルになる。
自分の体力に合った運動選択、安全なフォーム、続けられる負荷コントロール、姿勢や日常動作の改善、食事の「選び方」などは、40代・50代・60代…その先でもずっと役立つ“健康のOS”です。
だからこそ、パーソナル指導は“一生ものの資産”になるためコスパが高い。
短期のダイエットだけではなく、老後の不安(健康・孤独・資金)を減らすための「何歳になっても自分の体を自分で守れる力」への投資として極めて合理的です。ジムでもオンラインでも効果は出せます。重要なのは、“あなたに合っているかどうか”だけです。
まとめ:老後の安心は“健康資産”でつくる
老後の不安は、貯金だけで解決できるものではありません。
動ける体=健康資産 を維持できるかどうかで、不安の大部分は解消できる可能性があります。
特に大きいのが 65歳以降の「働ける・働けない」の差 です。
この10年間で、老後資金には 3000万円以上の差 が生まれます。
その差を決めているのは、お金でも環境でもなく、体力の差=働ける期間の差=老後の安心の差 という極めてシンプルな現実です。
そして、この“体力の差”をつくる源泉は40代からの運動習慣のつくり方 にあります。
未来の安心は、将来ではなく 今日の体づくり から始まります。
今できる一歩が、老後の不安を大きく減らす力になります。
【ポイント:健康資産は“最もリターンの高い投資”】
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月4,980円の健康投資でも、体力を維持できれば
65歳以降の収入維持により“3,000万円以上の差”が生まれる可能性があります。 -
これは運動の効果そのものではなく、
体力 → 働ける期間 → 収入 → 老後資金
という“構造的に必然の差”。 -
だからこそ、老後不安を減らすためには
40代からの運動習慣(健康資産づくり)が最もコスパの高い投資になります。

この記事の監修者
FIBEトレーニング監修チーム
所属トレーナー保有資格:理学療法士/JATI-ATI(トレーニング指導者)/健康運動実践指導者
指導実績:ダイエット、ボディメイク、姿勢改善、パフォーマンスアップ、運動能力アップ、不調改善、体力アップなど累計5万回以上のパーソナルトレーニング指導実績。


