老後資金より重要なのは「健康で働ける体」だった──72歳男性の事例が示す“健康資産”という考え方

「老後資金はいくら必要か?」
この問いは長く議論され、「2000万円問題」が象徴的に語られています。
しかし、実際に老後を生きる人の声を聞くと、まったく別の視点が見えてきます。

先日、Yahoo!ニュースで次のような要点が紹介されました。

「老後資金より、健康で働ける体が大事」
(All About マネー/Yahooニュース 11/20)

※出典:Yahoo!ニュース(All About マネー記事の要点)

>>記事はこちら

紹介されていた72歳男性は、金融資産1550万円を持ちながら「老後資金は1000万円でも十分だった」と語っています。
理由は“貯金額”ではなく「健康で働き続けられたこと」

つまり、老後の安心は貯金 × 健康資産(=動ける体・働ける体)の掛け算で決まるということです。

この記事では、この視点をもとに、40〜60代からできる“老後不安の減らし方”を整理します。

老後不安の正体は「お金が足りないこと」ではありません

多くの人は、老後不安=貯金の不足と考えがちです。
しかし実際の不安の源泉は、もっとシンプルです。

収入が止まる → 医療費が増える → 活動量が落ちる → 生活費が上がる

この流れこそ、老後の不安を強める根本要因です。

一方、健康で働ける状態を維持できれば、収入も生活の自由度も確保できます。

◆ Yahoo事例の解釈
72歳男性は、「68歳まで継続雇用」「69歳以降も働き続け」「75歳まで安定収入が得られる見込み」

この結果、貯金の取り崩しが必要最小限で済み、「1000万円で十分」と判断しています。

つまり老後の安心度は、
貯金 × 健康資産(働ける・動ける体)
という掛け算で決まります。

健康資産とは何か?

健康資産とは何か?

本記事では健康資産を、以下の4つの要素で整理します。

① 体力(筋力・持久力)

40代から急激に低下。

② 生活習慣(食事・睡眠・活動量)

乱れやすい部分で、健康寿命に最も影響。

③ 活動性(外出のしやすさ・行動範囲)

歩ける距離=生活の質に直結。

④ 継続力(習慣化)

健康維持は“続けられるか”がすべて。

この健康資産が不足すると、医療費・介護リスク・QOL低下といった問題が重なります。
逆に、健康資産を高められれば「生活の自由度」も大きく伸びます。

40代から体力が急激に落ちやすくなる理由

体力は40代を境に急落し、60代ではピーク時の70%以下になるとされています。
主な原因は次のとおりです。

・筋肉量が年1%ずつ減少する

・座る時間が増え、代謝が低下する

・日常の運動量が減る

・ホルモンバランスの変化

・睡眠の質の低下や慢性疲労

この「静かな体力低下」は気づきにくく、放置すると老後の生活費・医療費に大きく影響します。

だからこそ、40〜60代の今こそ
体力づくり=未来の生活費を守る投資
と言えます。

どの程度体力が落ちると働く力に影響が出るのか

老後の生活を左右する要素として「体力低下による疲れやすさ」は見逃せません。
実は、体力は40代から年間1〜2%ずつ静かに低下していき、これが“働ける期間”や生活の質に大きく影響します。

体力の低下によって何が起きるのかを、労働科学・医学的な研究をもとに整理すると次のようになります。

まず、体力が20%ほど低下した段階で、仕事や日常生活に「明確な疲れ」を感じるようになります。
階段や早歩きで息が上がりやすくなり、夕方に疲労が残る、立ち作業がしんどい、集中力が続かないといった変化が現れます。

さらに、体力が30%低下すると、仕事のパフォーマンスそのものに影響が出始めます。
立ちっぱなしが辛い、移動が重い、回復が遅い、慢性的な疲労感が続くなど、フルタイム勤務で大きな負担を感じるレベルです。

40%以上低下すると、日常生活でも息切れや不調が増え、
“働ける期間が短くなる”のは避けられません。

これは老後のお金の不安とも直結します。

体力が落ちる
→ 疲れやすくなる
→ 働ける期間が短くなる
→ 収入が減る
→ 老後資金の不安が増える

という悪循環が起きるためです。

反対に、運動習慣がある人は体力低下が緩やかになり、
60代でも80〜85%、80代でも70%ほどの体力を維持できるケースが多く報告されています。
こうした人は働ける期間が長く、老後の生活・収入・健康面で安定しやすいのが特徴です。

つまり、体力の差はそのまま「働ける期間の差」=「老後の安心の差」につながります。

老後のお金と健康を考えるうえで、
「疲れにくい体を維持する」という視点は欠かせない要素です。

老後のお金は「健康状態」で大きく変わります

老後のお金は「健康状態」で大きく変わります

数字で見ると、その差はさらに明確です。

・医療費:年間30〜40万円

・要介護になると:月+10〜20万円

・活動性低下:外出・買い物・趣味が難しくなる

健康資産が高ければ、「稼げる期間」「生活を楽しめる期間」が長くなります。

つまり老後の最大の節約は、健康を維持することです。

健康資産を最短で築く「一生もののパーソナルトレーニング」

健康資産をつくるうえで最も重要なのは、運動と食事を“自分に合った形で継続する”ことです。

そして、それを最短で実現できるのがパーソナルトレーニングで、パーソナルトレーナーはそのための専門家であり、
「運動習慣づくりのプロ」です。

・体力レベルに合わせて無理のない運動を提案

・正しいフォームで効率よく動ける

・日常生活に合わせた続けやすいメニュー

・食事改善も個別にアドバイス

・最も大きい価値は「続けられる仕組みがある」こと

これらは継続のハードルを下げ、成果が出るまで伴走するための“仕組み”そのものです。

さらに大きな価値は、ここで身につく知識と技術が“今日だけのものではない”という点です。

一度、正しいフォーム・習慣・考え方を身につければ、将来にわたって使い続けられるスキルになる。

自分の体力に合った運動選択、安全なフォーム、続けられる負荷コントロール、姿勢や日常動作の改善、食事の「選び方」などは、40代・50代・60代…その先でもずっと役立つ“健康のOS”です。

だからこそ、パーソナル指導は“一生ものの資産”になるためコスパが高い。
短期のダイエットだけではなく、老後の不安(健康・孤独・資金)を減らすための「何歳になっても自分の体を自分で守れる力」への投資として極めて合理的です。ジムでもオンラインでも効果は出せます。重要なのは、“あなたに合っているかどうか”だけです。

まとめ:老後不安を減らす鍵は“今の体づくり”です

・老後の安心は「お金 × 健康資産」で決まります

・体力は40代から落ちますが、今なら取り戻せます

・パーソナルは「正しいやり方 × 続けられる習慣」の最短ルート

・FIBEは自宅で健康資産をつくりやすい仕組みが整っています

老後の安心は、未来の話ではありません。
今日の行動でつくる資産です。

まずは自分の体の状態を知り、“健康資産づくり”の第一歩を踏み出してみてください。

この記事の監修者

FIBEトレーニング監修チーム
所属トレーナー保有資格:理学療法士/JATI-ATI(トレーニング指導者)/健康運動実践指導者
指導実績:ダイエット、ボディメイク、姿勢改善、パフォーマンスアップ、運動能力アップ、不調改善、体力アップなど累計5万回以上のパーソナルトレーニング指導実績。
運営会社:株式会社アイノート(iNote Inc.)
所在地:東京都渋谷区広尾3丁目13-1 トラストバリュー広尾4F
事業内容:オンラインパーソナルトレーニング事業
公式サイト:https://fibe.jp/

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