妊娠中期の栄養管理

妊娠中期は、お腹が少しずつ大きくなり、体の変化を実感しやすくなる時期ですよね。
「赤ちゃんのために栄養をとらなきゃ」「でも体重が急に増えるのは心配…」など、食事に悩む声も多いのではないでしょうか?

この記事では、妊娠中期における栄養管理とカロリーコントロールのポイントをわかりやすくまとめました。適切なカロリーを確保しながら、赤ちゃんの成長をサポートし、ママ自身も健康的に過ごせるコツを解説します。

 

【注意】

妊娠中は個人差が大きいため、体調や特別な指示がある場合は医師や管理栄養士のアドバイスを優先してくださいね。

妊娠中期のカロリーの考え方

・まずは必要カロリーを知ろう

厚生労働省の推奨では、妊娠中期(妊娠14週〜27週)の場合、通常の推定エネルギー必要量+250kcal/日程度が目安とされています。

例)普段1,800kcalの人なら2,050kcal前後が目標のイメージ。

 

・ただし個人差が大きい

身長・体重・生活習慣によって大きく変わる。

担当医や助産師の指導もあわせて確認すると安心。

 

・体重増加ペースを目安に

妊娠中期は1週間に300〜500g程度の増加が一般的とされるが、これも個人差あり。

体重が急激に増えたら、一度食事内容やカロリーを振り返ろう。

つまずきやすいポイント

「赤ちゃんのために2人分食べなきゃ」と食べすぎる

必要以上に摂りすぎて体重が増えすぎると、妊娠糖尿病や高血圧リスクが上がる。

カロリーコントロールの方法

・バランス良く食べる

主食(ご飯・パン・麺)+主菜(肉・魚・卵・大豆製品)+副菜(野菜・海藻・きのこ類)を基本に。

一品だけやお菓子中心の食事は避け、栄養素が偏らないように。

 

・調理法でカロリーを抑える

揚げ物ばかりではなく、蒸す・焼く・煮るなど油を使わない調理法を活用。

同じ食材でも煮物や蒸し料理にするだけで大幅にカロリーカットが可能。

 

・おやつは低カロリー&栄養価の高いものに

間食にはナッツや果物、ヨーグルトなどを選ぶ。

チョコやスナック菓子を控えるだけでもカロリー&糖質をぐっと抑えられる。

 

・外食・テイクアウトを賢く選ぶ

和食やスープ類(味噌汁、野菜スープなど)を先に摂って満腹感を得る。

カフェの甘いドリンクを習慣にしない、フライ系を避けるなど、小さな工夫で大きく変わる。

トレーニング初級者が気をつけること

・無理な運動よりも日常的な軽い運動

ウォーキングやマタニティヨガなど、体を動かす習慣を作ると代謝アップ+ストレス軽減。

1日10〜15分でもOK。無理なく継続することが大事。

 

・栄養不足にならないよう注意

運動してカロリーを消費しても、必要な栄養素(たんぱく質、葉酸、鉄など)はしっかり摂取。

極端な食事制限で栄養が欠けると、赤ちゃんの成長に影響が出る可能性も。

 

・自己チェックのポイント

1,体重の増加具合を週1回程度測る

2,むくみやすい、疲れやすいなど体調の変化をメモ

3,食べ過ぎた日は運動や翌日の食事量で調整

よくある間違い

「たくさん運動すれば食べてもOK」

妊娠中は体への負担が大きい。過度な運動ではなく、バランス良い食事+適度な運動で調整するのがベスト。

簡単なステップでカロリー調整

・朝食で野菜とたんぱく質を追加

いつものパンやご飯に、ほうれん草のソテー卵料理をプラス

血糖値の急上昇を抑え、昼までのエネルギーを安定供給

 

・昼・夜は炭水化物を取りすぎない

主食は片握りこぶし程度を目安に、たんぱく質と野菜をしっかり食べる

麺類の場合はスープを少なめに、野菜や海藻トッピングでかさ増し

 

・おやつは200kcal以内が目安

ナッツや果物、ヨーグルトなどで栄養を補う

スナック菓子や甘い飲み物は1日1回まで、できれば控える

まとめ(ポイント整理)

・妊娠中期は+250kcal/日程度が目安

体重増加ペースに注意しつつ、自分に合ったカロリーを把握

 

・カロリーコントロールは「バランス良く食べる+調理法+おやつの選び方」で実践

 

・トレーニング初級者は軽めの運動で代謝アップ&ストレス軽減

極端な食事制限はNG

 

・カロリー調整の具体策

朝食に野菜とたんぱく質、昼夜は炭水化物を控えめ、おやつは200kcal以内

ひとことアドバイス

・担当医や管理栄養士と連携する

体重管理や栄養状態を専門家にチェックしてもらうと安心

・自宅学習でレシピや栄養知識を取り入れる

料理動画や栄養講座の動画を参考にし、メニューのバリエーションを増やそう

・小さく始めて継続を目指す

いきなり完璧を目指さず、できるところから少しずつカロリーコントロールを習慣化

 

※妊娠中期の食事は、ママと赤ちゃんの健康を支える大切な要素。無理なくコツコツ続けて、元気なマタニティライフを送ってくださいね!

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