つわり対策と栄養素
妊娠初期に多くの人が悩む「つわり」。
「食欲が湧かない」「匂いに敏感になってしまう」など、日常生活が大きく変わってしまう方も多いですよね。
この記事では、つわりの仕組みや、匂いに敏感になる理由(嗅覚とエストロゲン)、さらにビタミンB1や鉄分・カルシウムといった栄養素の取り方まで、わかりやすくまとめました。ポイントを押さえて、少しでも快適なマタニティライフを過ごしましょう!
【注意】
妊娠中は個人差が大きく、体調によっては無理せず専門家(医師、管理栄養士)に相談してくださいね。
つわりの仕組み
・つわりとは?
妊娠初期に起こりやすい症状で、吐き気やムカムカ、食欲不振、匂いへの敏感さなどが特徴。
一般的には妊娠5〜6週ごろから始まり、12〜16週ごろまで続くことが多いと言われます。
・なぜ起こるの?
正確な原因は解明されていませんが、ホルモンバランスの急激な変化(特にhCGやエストロゲンなど)が体の働きを一時的に混乱させることが有力視されています。
自律神経の乱れや、体が赤ちゃんを守るために異物(有害な物質)を受け付けにくくする説も。
つまずきやすいポイント
「症状が重いからと、何も食べない」
栄養不足が続くと体力が落ち、余計にツラくなる可能性も。少しずつでも口にできるものを探してみましょう。
つわり対策
・小分けにして食べる
一度にたくさん食べると気持ち悪くなりやすい。
朝・昼・夜の3食を、5〜6回に分けて少しずつ摂ると◎。
・匂いが気になる時は工夫を
調理は換気をしっかり、冷たい料理や電子レンジ調理を活用すると匂いが立ちにくい。
家族に調理を手伝ってもらう、宅配サービスを利用するなど、負担を減らす。
・しっかり休息を取る
つわりが酷いときは無理せず横になる。
日中も短い昼寝を挟むなど、体力を回復させる工夫を。
・水分補給を忘れずに
吐き気で水すら飲みにくい時でも、スポーツドリンクや経口補水液、氷を舐めるなどでこまめに水分を摂る。
嗅覚とエストロゲン
・エストロゲンが嗅覚を敏感にする?
妊娠中はエストロゲンが急増し、嗅覚が鋭くなる傾向があると言われています。
普段は気にならない匂いが苦手になり、吐き気が増す場合も。
・対策
1,匂いの強い場所を避ける
換気の悪いキッチン、エアコンフィルターのカビ臭など気を配る。
2,マスクやハンカチでガード
外出先や通勤時に匂いがきついと感じたら、マスクに好きなアロマを一滴垂らすなども◎。
3,消臭剤を活用
キッチンや玄関など、苦手な匂いがこもりやすい空間には消臭効果のある用品を使う。
ビタミンB1、鉄分、カルシウム
ビタミンB1
・疲労回復やエネルギー代謝を助ける栄養素
豚肉、玄米、大豆などに多く含まれる。
つわりでエネルギー不足が続くときでも、B1が足りていると代謝をサポート。
2. 鉄分
・貧血予防に欠かせない
レバー、赤身の肉、ほうれん草、納豆などを意識して摂取。
吐き気でレバーが食べにくい人は、赤身肉や魚、大豆製品もおすすめ。
3. カルシウム
・妊娠中は骨や歯への負担が増大
牛乳やヨーグルト、小魚などでカバー。
体が受け付けない場合は少量ずつ&こまめに摂取する工夫を。
まとめ(ポイント整理)
・つわりの仕組み
ホルモン変化で吐き気や匂いへの敏感さが起こる
・つわり対策
小分け食、匂い対策、休息、水分補給が基本
・嗅覚とエストロゲン
ホルモンによって匂いに敏感に。マスクや換気などで緩和
・ビタミンB1・鉄分・カルシウムを摂取
エネルギー代謝、貧血予防、骨のサポートに必須
ひとことアドバイス
・専門家に相談しよう
つわりが重く食べられない日が続く場合は、医師・助産師に早めに相談
・レッスンで食事の工夫を学ぶ
簡単な調理方法や食材選びをチェックし、負担を減らそう
・自分のペースを大切に
「周囲と比べて食べられない…」と焦らず、少しずつ工夫を積み重ねてつわりの時期を乗り越えましょう
※妊娠初期のつわりは、赤ちゃんを育てるための体の変化でもあります。無理をせず、休息と栄養をバランスよく取り入れて、穏やかなマタニティライフを送ってくださいね。